物流・ロジスティクス

2021年1月29日 (金)

ピックとパックとは

物流業務で、「ピック」と「パック」と呼ばれる工程があります。

ピックとはピッキングのこと。
パックとはパッキングのこと。

ピッキングは、「集品」とも言われ、該当の物を置いてある場所から取ることです。
“物を取る行為”がピッキングとなります。

パッキングは、荷造り、包装のことです。「梱包」とも言われます。
ピックしたものを、出荷できる荷姿にすることがパックとなります。

通常、ピックを行った後にパックの工程に移ります。
一連の流れとして、ピックとパックが行われますが、作業内容は別物ということです。

2021年1月18日 (月)

旅客と貨物の混載

我が国の運輸行政は、旅客と貨物に分かれています。

たとえば、国家資格である運行管理者も、旅客試験と貨物試験があり、それぞれの領域での業務しかできません。

ただ、最近は旅客と貨物を混載することが徐々に認められています。

たとえば、
過疎地でバスの荷物室に宅配の貨物を乗せる。
タクシーでレストランの料理を宅配する。
新幹線で生鮮品を運ぶ。
などがあちこちで行われています。

だんだん、旅客と貨物の垣根が低くなっていくようです。

しかし、いずれも「旅客便に貨物を乗せる」もので、逆に「貨物便に旅客を乗せる」例は見当たりません。

当たり前ですが、トラックの荷台に人を乗せることは困難です。
荷台には座席がなく、安全に人を運ぶことが現状ではできません。

もし、トラックの積載率が低く、荷台が空いていればそこに人を乗せることができれば、トラック運送業も多少は売上が上がると思いますが、そんなトラックを開発しているところは恐らくないでしょうね。

2021年1月16日 (土)

トラックドライバーに転職しようとした人たちの話

あるトラック運送会社での話。

その会社がある地域では、大手企業の工場が撤退したり、昨今のコロナウイルスの影響で、転職を希望する人が増えているそうです。

そのトラック運送業では、ドライバー不足が続いており、常に人を募集しています。
結果として、ドライバーに応募する人が増えています。

ドライバー未経験の人たちが多いものの、応募してきて、特に問題がなければ試用期間として採用しています。

しかし、1カ月もたたずに辞める人も多いとのこと。
仕事がきつい、思っていた仕事内容と違っていたなどの理由によって辞めてしまうと。

トラックドライバーは、運転すること以外に、荷物の積み下ろしを行わなければなりません。
場合によっては、一個一個手積み手下ろしを行う必要があります。

肉体的に負荷が高い業務であることは間違いありません。
また、勤務時間帯も、早朝(3時、4時頃)とか深夜に始業する運行がたくさんあります。

応募の際の面接でそのことを話しても、実際に乗務を行ってみると、「やはり合わない」と感じる人が多いそうです。

ドライバーに転職しようとしている人たちの実態として、そういった話があります。

2021年1月15日 (金)

物流コストがいくらか計算する練習

今度、ある企業の幹部育成研修の一環で、物流をテーマにした研修を行うことになりました。

対象となる社員は、普段あまり物流業務に携わっていない人たち。
「物流のことを理解してほしい」という企業側の要請で、研修を実施することとなりました。

いろいろと物流に関する知識をレクチャーしますが、その中で物流コストについても話をする予定です。

物流コストは、どのような構成要素になっているのか。
何に対して物流コストが掛かるのか。

あまり物流ことを知らない人たちにも、理解してもらうカリキュラムを組み入れています。

その中で、簡単に物流コストを計算してもらうことも予定しています。

たとえば、
・入荷作業が1個 3分で行われている。
・出荷作業は1個 5分掛かっている。
・保管は1パレット当たり月額500円。
・トラック1運行は20,000円。

そのようないくつかの条件を与え、「1個当たりの物流コストはいくらになるか?」といった計算をしてもらいます。

あくまで簡素化したシミュレーションですが、あまり物流コストの構造を知らない人たちにとっては、多少なりとも理解してもらえるのではないかと思っています。

2020年12月30日 (水)

福袋を作る人たち

毎年、正月に発売される福袋。

今年は12月から発売しているところも多いようです。
衣料品や雑貨、食料品など、それぞれの店が特徴を持たせた福袋を販売しています。

福袋で思い出されるのが、それを作っている現場。

以前、衣料品や雑貨などの保管を請け負っている物流企業の現場に行ったことがあります。

12月の上旬から、福袋の準備をしていました。
袋に入れる商品を並べ、担当者がそれを一品ずつピッキング。

衣料品の場合は、サイズが複数あるので、それぞれ間違いないように作業していきます。
ピッキングがすべて終わると、残った商品の数を数え、過不足がないかを確認。

その後、袋に封をして破損しないように箱に詰めていきます。

福袋も、そんな風に手作業で作られているわけです。
福袋を見かけたら、それを作っている過程を思い浮かべてほしいと思っています。

2020年12月15日 (火)

DXを切に願うもの

今年、あちこちで見聞きしたワード、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。

「DXは経営の最重要課題」、「やらなければ世の中から取り残される」といった論調も見られますが、大きな流れはデジタル化に向かっていることは間違いありません。

その中で、私がぜひDXを進めてほしいと思っているが、受発注の分野。

小売店や飲食店などから、問屋やメーカーにモノを発注する際、非デジタルで行われているケースが見られます。

多いのは、FAX。
一部、電話というのもあります。

注文する側は、FAXに必要なものを記入し、それを納品業者に送る。
納品業者側は、届いたFAXを手で一つ一つシステムに入力するという作業が行われています。

最近は、RPAやAI-OCRといった技術を使って、入力作業を自動化するやり方も開発されていますが、FAXのフォームがバラバラだと、それも容易ではありません。

本当に、このFAXや電話での受発注処理は、毎日毎日膨大な時間をかけて行われています。

この分野で少しでもDXが進むように、切に願っています。

2020年11月21日 (土)

極端な無人化は行わない

今はコロナウイルスの影響で人手不足感は解消した雰囲気がありますが、将来的には再び人手不足の時代が来ると想定されます。

労働集約的な業種である物流業界も、コロナ以前は人手不足が大きな問題となっていました。

そのため、物流センターなどでの作業を、ロボットのような機械で行えるようにし、省力化・無人化を実現できるようにする動きが盛んです。
極端な話、人を一切介さない「無人センター」を目指しているところも多くあります。

ただ、ある大手の消費財を販売している企業では、物流センターは「極端な無人化は目指さない」という方針を打ち出しています。

その大きな要因は、雇用の確保です。

無人化を進めてしまうと、雇用の場が失われることになりかねません。

従業員が安心して働ける会社であること。
長く働ける職場があること。

企業にとっては、その方針を示すことも大切です。

そのため、省力化は進めていくものの、まったくの無人化までは行わない、とする物流センターを作り上げています。

2020年11月18日 (水)

「最新の設備があります」といううたい文句

ある物流企業の広告を目にしました。

新しいセンターを作り、そこで物流の各種業務を請け負うための広告。

広告の全面に、「最新式の設備が導入されています」といったようなことが表記されていました。
保管やピッキングをするための設備など、いろいろなマテハンがあることがうたわれています。

その広告に対し、「だから何なのか」という思いを抱きました。

最新式の設備は確かに素晴らしい。(知っている人が見たら)
だがそれによって、それを利用する顧客は何のメリットがあるのか。

そのことが伝わっていなのです。

最新式の設備を使うことで、何が良くなるのか。
顧客がその設備を使うことによって何を得るのか。

広告やプレゼンといった営業活動には、「顧客の本質的なメリット」を伝えることが大事です。

2020年11月14日 (土)

モノの置場は決まっている?

物流センターを管理している人たちに、業務改善について教育する際、『モノの置場は決まっていますか?』と聞くことがあります。

多くの人たちから返ってくる回答は、『決まっています』。

WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)が入っている物流センターでは、WMSでそれぞれのロケーション登録をすることができます。
置いた場所をロケーション登録しておけば、システムでそのロケーションを確認し、「ここにある」というのが分かります。

しかし、それは保管している“商品”についてのこと。
保管している“商品”は、確かにWMSでロケーション登録をしているので、置場は分かるようになっています。

『では、商品以外は?』

そう問うと、『決まっていません』という回答が返ってくることがあります。

物流センターの現場にあるのは、商品だけではありません。
資材や備品、現場で使う台車など。

それらも含め、あらゆるモノの置場を決める。
これは、業務改善を行う上で、とても大事なことです。

あらゆるモノの置場を決め、誰にでも分かるようにすること。

業務改善の教育を行うとき、その重要性を強調しています。

2020年10月29日 (木)

物流費が高いか安いかを判断すること

企業のコンサルティングを行っていて、物流費について分析することがあります。

分析の項目として、
・売上高対物流費比率
・1個当たり物流費(作業費、保管費、運賃など)
などを調査、分析します。

それらの数値を経営陣に見せたとき、『うちの物流費は他社と比べて高いんでしょうか?』と聞かれることがあります。

その問いに対しては、『わかりません』としか答えられません。

自社と全く同じ事業を展開している企業があるわけではなく、仮にあったとしても「物流費」を社外に公表しているところはまずありません。
そもそも「物流費」としているものが何なのか、その費目も会社によって異なっています。

結局、物流費が高いか安いかは、他社と比べることはできないのです。

そのため、「高いか、安いか」を見るのではなく、「高くなっているのか、安くなっているのか」を見るようにしてください、と言っています。

売上高対物流費の比率が上がっているのか、下がっているのか、1個当たりの物流費が上がっているのか、下がっているのか、など。
そしてその変動の要因は何なのか。

物流費の良し悪しは、自社での判断基準を持ち、その要因をつかむことが大切であると伝えています。

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー