物流・ロジスティクス

2018年11月13日 (火)

歳暮の前倒し要請

スーパーのイオンが、歳暮の配送を11月に前倒しする協力を、顧客に要請するというニュースがありました。

歳暮の配送のピークは12月。
イオンによると、例年11月に配送する割合は3割。
それを、11月と12月の割合を同程度に平準化させたいとのこと。

理由は、宅配会社の人手不足。

宅配会社は、12月に配送する量が増大し、通常通り配送できない恐れがあります。

歳暮品を顧客が購入する時期は、多くはボーナスシーズンです。
購買の時期としては、11月末から12月上旬。

結果的に、12月に配送する割合が高くなるというわけです。

宅配会社の配送遅延というのは、昨年の年末も発生しています。
物流拠点に荷物があふれ、いわゆる“パンク状態”になりました。

今年は、人手不足がさらに広がり、昨年以上に配送遅延が発生する可能性もあります。

それを防ぐ手立てとして、歳暮配達の前倒しを要請する。
イオンの動きは至極理解できます。

課題は、顧客が前倒しのメリット、また12月の配送では遅れが生じる“危機感”を認識できるかでしょう。

2018年10月30日 (火)

床のペンキ塗りを考える

ある物流センターの作業改善や環境改善について、打ち合わせを実施していました。

作業効率を上げる策、作業しやすい環境にする策。
それらを検討していました。

その中で、センターの管理者の方から『床にペンキを塗ったらどうか』という意見が出されました。

その物流センターの床は、コンクリートそのままです。

『それは良い』、と私は答えました。

床にペンキを塗ることで、防塵にもなり、清掃もしやすくなります。
視覚的にも良い効果があるでしょう。

『ペンキを買って、自分たちで塗ってみる。』
管理者の方が意気込みを述べました。

床にペンキを塗るのは、効果があり、大賛成です。

2018年10月22日 (月)

物流作業費の妥当性

物流業務の保管、入荷、出荷などのセンターの作業を、外部の物流業者に委託することがあります。

その場合、多くは個建制(1個当りの費用)で料金を払うことになります。

1個入荷したら〇円、1個出荷したら〇円という料金形態です。

その場合、1個当りいくらが妥当なのか。
これをある程度、検証する必要があります。

入出荷などの荷役作業の場合、1個当りの作業生産性を想定し、それによって料金を試算します。

1個当りの作業生産性は、1個何秒で作業が出来るかです。
たとえば、1個出荷するのに、300秒(5分)掛かるとします。
1時間(3600秒)では12個作業できる計算です。(3600秒÷300秒=12)

また、1時間当りの人件費も想定します。
仮に1時間の人件費が1,500円だと想定した場合、1個当りの費用は125円となります。
(1500円/時 ÷ 12個 =125円)

保管費については、1坪のスペースに1か月 何個保管できるかを試算します。
仮に1坪に1か月約100個保管するとします。

そして、1坪の1か月当りのスペース費を想定します。
このスペース費の想定は、地域相場や倉庫の仕様などを考慮して試算します。

スペース費の想定が、1坪当り4,000円/月 だとすると、1個1月当りの保管費は40円となります。
(4000円/坪・月 ÷ 100個/月 =40円)

そのように、物流業務の委託費用が妥当かどうかを、ある程度見極めたうえで、委託先の物流業者を選定することが大事です。

見積り金額が安い業者を選ぶのは当然としても、なんでその料金になるのかは、ある程度検証できるようにしておきたいものです。

2018年10月21日 (日)

キャッシュレス社会で現金輸送の需要が減る

物流会社OBの人が、危機感を込めて述べていました。

『現金輸送の需要が減っていく』と。

現金輸送とは、お店におつりの硬貨を配送したり、お店の売上金を金融機関に届けたりする業務です。

物流の一つと言っても、厳重な警備など、特殊なノウハウが必要なため、どの運送会社でもできるというものではありません。

国内で現金輸送を行っている物流企業は数社ありますが、OBはその中の1社の出身。

今、日本はキャッシュレス社会の実現を目指そうとしています。

政府は決済がデジタルで完結できる仕組みを構築しようとしていて、民間企業は省力化の一つとして現金の取り扱いを減らそうとしています。

そのため、現金でのやり取りは、少しずつ減っていくものと想定されています。
それによって現金の輸送も減る。

現金輸送を行っている物流企業にしてみると、売上が減っていく可能性があるということです。

2018年10月 2日 (火)

保管スペースはある分使ってしまう

倉庫スペースは、コンパクトにすればするほど保管コストや運営コストが安くなります。

スペースが少なく済み、スペース代が要らなくなったり他に有効活用できたり。
スペースが小さくなれば動線も短縮されます。

ところが、スペースというのは、有る分使ってしまうもの。
空いているスペースがあれば、そこに物を置いてしまいがちになります。

本来、もっとコンパクトに置けるのに、スペースがあるからそこに置いてしまう。
そのような状況が、あちこちで見られます。

さらに言うと、スペースが限られていれば、そこに収まるような置き方の工夫をするものです。

つまり、スペースは必要最低限だけ使う。
物を保管する際は、その考えを持っておく必要があります。

もし必要以上にスペースがあるとすれば、その一画を区切り、「立ち入り禁止エリア」とか、「責任者管理スペースにつき無断で使用禁止」として、そこに物が置かれない措置をしておくとよいでしょう。

スペースはコンパクトに。
これが保管の鉄則です。

2018年9月24日 (月)

物流再編プロジェクトの終了

私が携わった、ある企業の物流再編プロジェクト。

全国に物流拠点が複数あり、それら拠点を見直す必要がありました。

拠点を何カ所にするか。
いくつかのパターンを作り、運営の効率性などを検証。
もちろんコストシミュレーションも行いました。

最初の検討会から約1年。
物流の委託先企業の選定も行い、最終的に再編プランができました。

現状よりコストダウンがはかれ、また物流の管理業務も効率化される良いプランになったと思います。

プロジェクトは終了し、その企業の方も喜んでくれました。
私も満足する結果となりました。

2018年9月21日 (金)

トラック運送事業者向けセミナー終了しました

静岡県トラック協会が主催した「トラック運送事業者のための経営幹部育成セミナー」が昨日終了しました。

これは、私が企画したセミナーで、全4回(月に1回)実施。
多くの運送事業者の方々に参加いただきました。

・第1回 経営戦略を考える
・第2回 KPIによるマネジメント
・第3回 財務の基礎
・第4回 論理的な思考・話し方

これらのテーマに沿って、ワークやディスカッションを交えながら講義を行いました。

特に、初めて顔を合わせた同士のグループディスカッションをいかに活発化させるか。
このテクニックを用い、お互いの会社の取り組み内容などを意見交換してもらい、毎回盛り上がりました。

セミナーの途中からオブザーブ参加された知り合いの経営者の方も、『結構ディスカッションが盛り上がっていますね』と感想を述べられていました。

受講された方のアンケートも割と好評で、来年度も実施される予定です。

2018年9月 6日 (木)

ネットスーパーで売上は上がるのか

スーパー各社の多くは、ネットスーパーに力を入れています。

自宅のパソコンやスマホで買い物ができ、自宅まで届けてくれる。
使い方によって至極便利です。

「消費者ニーズに対応する」ことが小売業の使命であれば、当然ネット販売のニーズに対応しなければならない。
アマゾンなどのネット専業企業に対抗していくためにも、ネットスーパーを事業展開しなければいけない。

そのような考え方で、ネットスーパーを拡大しているわけです。

では、ネットスーパーの展開によって売上は上がるのか?

現状は否定せざるを得ないところが多いと思われます。

スーパー各社の決算数値や、それに対する企業のコメントで、「ネットスーパーによって売上が上がった」と述べているところは皆無です。
利益にしても然り。

スーパー各社の業績改善の要因は「品揃えを変えた」、「価格を変えた」、「売場を変えた」ということがほとんどで、「ネットスーパーを展開したから」というコメントを見ることはありません。

ではネットスーパーを止めたら売上が下がるのか?
これは検証しているところが少ないのですが、サミットはネットスーパーから撤退し、その後も復活させず、業績は比較的維持されているので、売上への影響はほとんどなかったものと思われます。

結果としてネットスーパーを拡大しても、売上の向上は見込めず。
それに対し配送費などの経費が増大するので、収益的にはメリットはない、というのが今の結論のようです。

2018年8月28日 (火)

物流の作業コストの計算方法

物流センターで、入荷、出荷、加工などの作業に関わるコストがいくら掛かっているのか。
試算が求められることがあります。

物流費の支払いやもらいが、個建(1個当りの費用)で行われている場合は、1個当たりの単価を出さなければなりません。

1個いくら掛かっているのか。

物流コストを支払っている側からすると、それは費用の根拠になります。
一方の物流コストをもらっている側(物流作業を請け負っている側)からすると、それは原価計算の基となります。

個建契約でなくとも、コスト計算をする場合は「1個いくらか」を計算することで、コスト構造が明らかになります。
(物流現場の総作業費は、「コスト単価×作業数量」で計算できるからです)

その「1個いくらか」は、以下の通りに計算します。

・1個当りコスト=平均時給÷1MH当りの作業生産性


まず、1MH(マンアワー:1人が1時間作業する単位)に、いくつ作業できるのか。
その生産性を実績(もしくは想定)から算出します。

仮に1MHで60個作業できるとすれば、「生産性=60個/MH」となります。

そして平均時給は、現状の作業者の時給を基に算出します。
(平均時給は、交通費や福利厚生費などを含めて計算します)

仮に平均時給が1,200円だったとします。

この場合、上記の式に当てはめると、
1個当りコスト=1,200円÷60個=20円
と計算ができます。

1個当り20円のコスト。
それに対し、収支が成り立っているのか。
経営的にはその見極めが必要になります。
(支払う側、もらう側それぞれ)

なお、コストは人件費だけでなく、設備費や管理費など、もろもろのコストを含めてみていかなければなりません。

それらを含めた全体のコストを見る上で、まずは1個当たりの作業費を出して、掛かる人件費としてそれに見合った収支が成り立つのかを見ていくことが必要です。

2018年8月13日 (月)

ケースと梱

物流の出荷単位には、いくつかの姿があります。

一番小さい単位は、「ピース」。
ピースは、商品の1個1個の単位です。

そして、複数のピース(もしくは1ピース)が出荷箱単位にまとめられ、「ケース」となります。

段ボールやオリコンに入った状態。
それがケースです。

そして、このケースの状態を、「梱(こうり)」と呼ぶところもあります。

1梱は1ケースのこと。

一般的にはケースと呼ぶところが多いですが、風習として「梱」と言っている会社もあり、どちらも同じ意味です。

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